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HTTP/2とTLSv1.3(draft-20)をnginx+OpenSSLで対応させる

せっかくなので、当サイトはhttp2に正式対応しました。

昔やったはずじゃ・・・と思っていたのですが、

http/2と似て非なるほぼ同じSPDYの対応でした。

SPDYはいつの間にやらchromeではhttp/2扱いされなくなり(googleが作ったのに)、chrome 51から非対応となってしまいました。

ということでこのブログもhttp1.1に戻っていたので、正式にhttp/2に対応しました。
この辺は別の話なのでこの記事が詳しいです。

EC2+nginxでhttp2対応できたとおもったらできてなかった話。(解決します)

ついでに、当サイトはTLSv1.3(draft-20)に対応しました(多分)。

なお、言っておきますが 現状のブラウザでは見れません。

新しくブラウザが出たとしても見れるかもわかりません。

正直まだstandardになってないですし、仕様は変更されるでしょうし、現状ここでの対応はほぼ無意味です。

ただ、TLSv1.3が正式対応になりOpenSSL1.1.1が正式リリースした時はこの記事は役立つと思います。多分。

OpenSSLのTLS1.3実装に関しては公式が使用方法を書いています。これがとても詳しいです。
Using TLS1.3 With OpenSSL

コネクションの方法など難しいところは置いておくとして、
実際に使用するところで気になるのは暗号化スイートがTLS1.3専用のものが用意されています。

  • TLS13-AES-256-GCM-SHA384
  • TLS13-CHACHA20-POLY1305-SHA256
  • TLS13-AES-128-GCM-SHA256
  • TLS13-AES-128-CCM-8-SHA256
  • TLS13-AES-128-CCM-SHA256

OpenSSLの現在の実装でTLS1.3はこの5つしかサポートされていません。

これ以外を使用してTLSv1.3認証を行おうとすると、当然ですが認証に失敗します。

そのためTLS1.2以下と併用するためにはTLS1.3の時だけ上のスイートを優先する必要があります。

nginx+OpenSSLでのTLSv1.3対応

nginxのmailline versionの最新版1.13.0にて、”ssl_protocols” でTLSv1.3を選択できるようになりました。

*) Feature: the "TLSv1.3" parameter of the "ssl_protocols" directive.

そのため、おなじみの構成であるnginx+OpenSSLでTLSv1.3を使えるようになります(厳密にはなる予定です)。

使用するnginxは1.13.0、OpenSSLは1.1.1-dev(master)です。

OpenSSLはTLSv1.3が正式になったら1.1.1をリリースすると言っていますので、実際に正式になった時もこの設定で動くと思います。

OpenSSL1.1.1(dev)のインストール

リポジトリなどではなくgitからmasterを落としてビルドします。gccなどが必要です。

後、libssl.soが無いと怒られたりしたので/usr/local/lib64/に動的リンクを貼ったりpathを通したりして動きました。

nginx 1.13.0のインストール

こちらはリポジトリはあるのですが、OpenSSLを組み込む関係でこちらもソースコードからビルドが必要です。

このやり方だとyumなどで本体に入っているnginxは削除しました。

configureのオプションは各自吟味してください。

ここで重要なのは--with-http_v2_module --with-openssl=../openssl/ --with-openssl-opt=enable-tls1_3です。
–with-opensslは先ほどのopensslのソースコードのpathです。nginxにバンドルします。

–with-http_v2_moduleはhttp/2対応のため、–with-openssl-opt=enable-tls1_3も設定しないと動きませんでした。

なので使うだけならOpenSSL1.1.1(dev)をmake installする必要ないのですが、openssl s_clientを使用するために使います。

あとはpathを通して、nginx -V で確認します。うまくいけば下のようになっているはずです。

nginx設定

既にSSL設定が終わっているなら、このあたりの設定を変更するとOKです。再起動も忘れずに。

ssl.conf

SSLv1.3の接続確認

最初に言ったようにブラウザだと確認できませんでした・・・draft-18のものはchromeのchrome://flags/でTLS1.3を指定すると見れます。

https://tls13.crypto.mozilla.org/

このサイトを見るとdraft-18対応済みのchrome/firefoxでは正常に確認でき、TLS1.3と表示されているのがわかります。

対応していないとchromeでは「サポートされていないプロトコルが使用されています」というレアな画面が出ます。

OpenSSLのSSL/TLS client機能で接続確認します。1.1.1は-tls1_3オプションでTLSv1.3で接続しに行きます。
一部省略。

これで正しいのかイマイチわかりませんが、TLS1.3認証は出来ていることが確認できます。

TLSv1.3の正式に決まるまでもう日は近いと思うので、その時にすぐに対応できればいいな・・・